特集 透析患者のADL とQOL―その評価法と対策
2.ADL とQOL の評価法(7)健康関連QOL
山本 洋介
1
,
福原 俊一
2
1京都大学大学院医学研究科医療疫学分野
2京都大学大学院医学研究科地域医療システム学講座臨床疫学グループ
キーワード:
健康関連QOL
,
包括的尺度
,
疾患特異的尺度
Keyword:
健康関連QOL
,
包括的尺度
,
疾患特異的尺度
pp.1347-1352
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001486
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透析施行中の患者においては,各種治療法の確立により長期の生存が当たり前になりつつあるが,一般住民集団と比較してQOL が大きく損なわれていることも近年明らかになっており,その向上が喫緊の課題である.透析患者に頻用されている健康関連QOL 尺度としては,SF―36 がある.そのほかには,幅広いレンジでの測定が可能な包括的尺度としてQGEN(the General Health QOLIX Module)が近日中に使用可能となる予定である.一方,新たな疾患特異的尺度としては,QDIS(the Quality of LifeDisease Impact Scale)があり,慢性腎臓病領域においては他の尺度と比較して,患者の状態をより正確に捉えられうる可能性が示唆されている.
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