特集 緑内障患者のQOLとビジョンケア
1 緑内障患者のQOL
結城 賢弥
1
1名古屋大学大学院医学系研究科 眼科学・感覚器障害制御教室
キーワード:
緑内障
,
視覚関連QOL
,
健康関連QOL
,
コントラスト感度
,
転倒
Keyword:
緑内障
,
視覚関連QOL
,
健康関連QOL
,
コントラスト感度
,
転倒
pp.103-108
発行日 2024年2月5日
Published Date 2024/2/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003512
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
WHO,世界保健機関がQOLを“an individual’s perception of their position in life in the context of the culture and value systems in which they live and in relation to their goals, expectations, standards and concerns”と定義している。日本語訳では「一個人が生活する文化や価値観のなかで,目標や期待,基準,関心に関連した自分自身の人生の状況に対する認識」とされているが,なかなか難しい概念であり生活の質と訳されることも多い。緑内障診療ガイドライン第5版の緑内障治療の原則の第1行目には,緑内障治療の目的はQOL,生活の質を維持することであると明確に記載がある。このように緑内障治療の目的は視力や視野を維持することであるが,ひいてはQOLを維持することが目的であることを考えなければならない。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.