特集 透析患者のADL とQOL―その評価法と対策
2.ADL とQOL の評価法(6)摂食・嚥下機能
國枝顕 二郎
1,2
,
藤島 一郎
2
1岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野
2浜松市リハビリテーション病院リハビリテーション科
キーワード:
摂食嚥下障害
,
サルコペニア
,
摂食状況のレベル
,
KT バランスチャート
,
臨床倫理
Keyword:
摂食嚥下障害
,
サルコペニア
,
摂食状況のレベル
,
KT バランスチャート
,
臨床倫理
pp.1341-1346
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001485
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透析患者の摂食嚥下障害では,脳卒中やサルコペニアが関与している.FILS(Food Intake LEVEL Scale)は食べている状況を評価するツールで,QOL との関連も検証されている.摂食嚥下障害の重症度評価,摂食状況の経時的変化,治療効果の判定が客観的に可能となる.KT バランスチャート(KTBC)は,摂食嚥下障害患者を包括的・多面的に評価するツールである.透析医療に従事する医療者はしばしば倫理的ジレンマに悩まされるが,倫理的気づきをもって対応する必要がある.
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