特集 透析患者のADL とQOL―その評価法と対策
3.ADL とQOL 低下の予防と対処法(1)運動療法
内田 広康
1
1つばさクリニック・看護師・臨床工学技士
キーワード:
参加率と継続率,透析中の運動療法,運動強度
Keyword:
参加率と継続率,透析中の運動療法,運動強度
pp.1353-1358
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001487
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透析患者の運動耐容能は健常者と比較して著しく低く,運動耐容能の低下した高齢透析患者が運動療法を行う目的は,身体機能の低下を抑制し自立を維持することにあり,健常者が体力向上を目指して行う運動とは異なる.また高齢透析患者に対して行う運動療法は,比較的低強度でも筋肉量や運動機能を維持できることが確認されているが,効果を得るために重要なのは継続することであり,運動が日常的な習慣として行われることが理想である.無理のない運動強度の設定と楽しく行える雰囲気づくり,さらに患者が効果を実感することが継続のポイントとなる.
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