特集 透析患者のADL とQOL―その評価法と対策
2.ADL とQOL の評価法(4)身体機能・筋力の評価
山越 聖子
1,2
,
伊藤 修
3
1東北医科薬科大学医学部内科学第三(腎臓内分泌内科)
2東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野
3東北医科薬科大学医学部リハビリテーション学
キーワード:
身体機能
,
身体活動量
,
フレイル
,
サルコペニア
Keyword:
身体機能
,
身体活動量
,
フレイル
,
サルコペニア
pp.1327-1332
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001483
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透析患者は身体機能が低下し,フレイルやサルコペニアを多く認め,運動耐容能や身体活動量が低下している.身体機能低下や身体活動量低下は,生命予後不良と関連する.日本腎臓リハビリテーション学会の診療ガイドラインでは,透析患者の身体機能を定期的に評価することが推奨されている.透析患者に対する身体機能と身体活動量の評価および運動療法・指導のフローチャートが示され,身体活動量の重要性を示している.また評価法については,多数の有用な評価法が示されている.透析患者に対する身体機能評価は,身体機能レベルの把握のみならず,慢性腎臓病の疾病管理の一つとして継続的かつ定期的に実施していく必要がある.
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