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特集 運動耐容能を考える
2 CPXを用いた運動耐容能評価
Evaluation of Exercise Tolerance Using Cardiopulmonary Exercise Test (CPX)
安達 仁
1
Hitoshi Adachi
1
1群馬県立心臓血管センター
キーワード:
心肺運動負荷試験
,
peak VO2
,
VE/VCO2
,
VO2/HR
,
cardio-muscle panel
Keyword:
心肺運動負荷試験
,
peak VO2
,
VE/VCO2
,
VO2/HR
,
cardio-muscle panel
pp.12-17
発行日 2022年1月18日
Published Date 2022/1/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 心肺運動負荷試験(Cardiopulmonary Exercise Test:CPX)は,呼気ガス分析をランプ負荷法にて実施する運動負荷試験である.呼気ガス分析データに影響する因子は心機能,骨格筋機能,呼吸機能,血管内皮細胞,自律神経その他,種々の要素がある.最高酸素摂取量(peak VO2)はこれらの要素すべての影響を受ける指標で,運動耐容能を示すゴールドスタンダードである.嫌気性代謝閾値(AT)はpeak VO2とほぼ同等な意義を有する指標で,最大負荷を実施しなくても評価可能な安全な指標である.その他,心拍出量や換気能力を特に強く反映するVE/VCO2,心拍出量を示すVO2/HR,peak VO2とVE/VCO2を対比して運動耐容能低下の要因を理解させやすくしたcardio-muscle panelなどが運動耐容能の評価に有用である.
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