特集 透析患者のADL とQOL―その評価法と対策
3.ADL とQOL 低下の予防と対処法(3)看護支援
西田 歩
1
,
佐藤 久光
1
1衆済会増子記念病院・透析看護認定看護師
キーワード:
高齢透析患者
,
フレイル
,
サルコペニア
,
看護
Keyword:
高齢透析患者
,
フレイル
,
サルコペニア
,
看護
pp.1366-1373
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001489
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わが国では高齢化の進行により,栄養障害,身体機能の低下といった虚弱(フレイル)や筋力低下が著明なサルコペニア,認知機能の低下から生活の質(QOL)に支障がみられる高齢透析患者が増加してきている.これらの異常を早期に発見し,予防する取り組みが重要となってきた.サルコペニアの予防のためにはオーラルフレイルの段階で適切に口腔ケアを実施することが必要である.また,認知機能低下の予防には,身体機能を良好に保つことが鍵となる.透析室に勤務する看護師は,他職種との連携をはかり,透析患者の日常生活動作(ADL)に対するアセスメントから対策を検討し,早期発見・予防に努め,患者のQOL 維持,向上に繫げる看護支援が必要である.
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