症例による透析患者の画像診断
透析患者に生じた,左膿胸を合併した胸腹部感染性動脈瘤に対してステントグラフト内挿術を施行し良好な転帰を得た1 例
本木 麻衣子
1
,
園生 智弘
1
,
島田 敦
1
,
中村 仁美
1
,
奈良場 啓
1
,
神田 直樹
1
,
高橋 雄治
1
,
橋本 英樹
1
,
中村 謙介
1
,
井口 裕介
2
,
塚田 亨
2
,
松崎 寛二
2
,
渡辺 泰徳
2
,
植田 敦志
3
1日立総合病院救急集中治療科
2日立総合病院心臓血管外科
3日立総合病院腎臓内科
キーワード:
透析
,
感染性動脈瘤
,
発熱
,
膿胸
,
ステントグラフト内挿術
Keyword:
透析
,
感染性動脈瘤
,
発熱
,
膿胸
,
ステントグラフト内挿術
pp.1421-1426
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001085
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胸腹部感染性動脈瘤は,頻度は低いものの破裂や手術合併症などにより死亡率が高く,早期の診断と治療開始が重要である.とくに透析患者においては健常人に比較してその頻度が高く注意が必要である.また,術後の感染制御も予後を左右する重要な因子である.今回,造影CT により早期診断がなされ,左膿胸という制御困難な感染巣を有しつつも腹部ステントグラフト内挿術(TEVAR)を施行し良好な転帰を得た,透析患者に生じた胸腹部感染性動脈瘤の1 例を経験したので報告する.
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