〔臨床研究〕
維持血液透析患者の二次性副甲状腺機能亢進症に対するエボカルセトの使用経験:シナカルセトから変更例の検討
西村 眞人
1
,
澤田 敏子
2
1特定医療法人桃仁会病院付属診療所循環器内科
2特定医療法人桃仁会病院腎臓内科
キーワード:
エボカルセト
,
低Ca 血症
,
嘔気・嘔吐
,
副甲状腺ホルモン
,
血液透析
Keyword:
エボカルセト
,
低Ca 血症
,
嘔気・嘔吐
,
副甲状腺ホルモン
,
血液透析
pp.1427-1432
発行日 2019年10月10日
Published Date 2019/10/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001086
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慢性腎臓病患者では,腎機能の低下とともにリン蓄積や活性型ビタミンD 低下,低カルシウム(Ca)血症を生じ,代償性に副甲状腺ホルモン(PTH)が分泌され,二次性副甲状腺機能亢進症に至る.進行すると,骨折リスク上昇の要因となる高回転型骨病変のみならず,血管石灰化や心血管病変発生に関与し,とくに透析患者の生命予後に影響を及ぼす可能性がある.副甲状腺摘出以外に,Ca 受容体作動薬,カルシミメティクスであるシナカルセトとビタミンD 受容体作動薬(VDRA)を併用することにより,保存的にPTH管理が可能となる.
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