ケース・スタディ
頭痛に続き急性腎障害および肺うっ血をきたした1 例
堀本 藍
1
,
小川 哲也
1
1東京女子医科大学東医療センター内科
キーワード:
血栓性微小血管障害症(TMA)
,
加速型―悪性高血圧
,
急性腎障害(AKI)
,
血栓性血小板減少性紫斑病
,
atypical HUS
Keyword:
血栓性微小血管障害症(TMA)
,
加速型―悪性高血圧
,
急性腎障害(AKI)
,
血栓性血小板減少性紫斑病
,
atypical HUS
pp.1199-1207
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001024
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症 例:44 歳,男性 主 訴:呼吸困難 既往歴:20 年前~;てんかん(カルバマゼピン200 mg/day) 家族歴:父親;クモ膜下出血で死亡-双子の弟;腎不全で死亡(突然死,司法解剖で腎不全と診断) 生活歴:喫煙;20 本/day×20 年,飲酒;ビール500 mL/day+焼酎2~3 杯/day 現病歴: X-7 カ月;健康診断で初めて高血圧を指摘されたが治療介入はされていなかった. X-1 カ月;頭痛あり. X-3 日;呼吸困難・起座呼吸を自覚し改善しなかったため救急要請を行い,近医に搬送された.その際,血清Cr 5.81 mg/dL と上昇していた.胸部X 線で肺うっ血を認めたため,前医で利尿薬によるvolume control を行ったところ,肺うっ血の改善は認めたが腎機能の改善に乏しく,X 日,加療目的に当院に転院となった.
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