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今月の特集1 血液学検査を支える標準化
破砕赤血球の識別基準
Identification criteria of fragmented red blood cells
渡部 俊幸
1
1岡山大学病院医療技術部
キーワード:
破砕赤血球
,
schistocyte
,
血栓性微小血管障害症(TMA)
,
破砕赤血球識別基準
,
自動血球分析装置
Keyword:
破砕赤血球
,
schistocyte
,
血栓性微小血管障害症(TMA)
,
破砕赤血球識別基準
,
自動血球分析装置
pp.1410-1416
発行日 2016年11月15日
Published Date 2016/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201022
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Point
●血栓性微小血管障害症(TMA)の形態的診断根拠となる破砕赤血球形態の定義は,小型三角形,小型三日月,ヘルメット型,keratocyte,小型球状赤血球からなる.ただし,小型球状赤血球は,その他の破砕赤血球が存在しているときに加えられる.
●破砕赤血球形態の識別基準は,一致率50%以上の日本検査血液学会(JSLH)画像と国際血液学標準化協議会(ICSH)ガイドラインが相関している.これらを参考にして形態判定を行うことが望ましい.
●破砕赤血球は,赤血球1,000個中の破砕赤血球数を%表示で表し,TMAの診断では1%以上を有意とする.
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