症例による透析患者の画像診断
バスキュラーアクセスカテーテルが左上大静脈遺残に挿入され,血管走行の判断に苦慮した1 例
平塩 秀磨
1
,
正木 崇生
1
1広島大学病院腎臓内科
キーワード:
左上大静脈遺残
,
バスキュラーアクセス走行異常
Keyword:
左上大静脈遺残
,
バスキュラーアクセス走行異常
pp.1209-1213
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001025
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血液透析療法を実施するにあたり,中心静脈にバスキュラーアクセスカテーテル(VAC)を挿入・留置したうえで治療を行うことがある.頸部からの留置を行う際には左右のいずれからのアプローチであっても,カテーテル先端は右側の上大静脈内に留置されるのが常である.しかしわれわれは,左内頸静脈からVAC を挿入した際,遺残した左上大静脈(persistentleft superior vena cava;PLSVC)内にカテーテル先端が挿入され,その走行の判断に苦慮した1 例を経験したので報告する.
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