特集 標準血液透析を再考する―最良の透析処方・管理技術とは
7.導入期患者への透析処方
後藤 大樹
1
,
加藤 明彦
2
1浜松医科大学医学部第一内科
2浜松医科大学医学部附属病院血液浄化療法部
キーワード:
血液透析
,
腹膜透析
,
残存腎機能
,
incremental HD
Keyword:
血液透析
,
腹膜透析
,
残存腎機能
,
incremental HD
pp.1157-1162
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001018
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透析導入では導入後の長期予後まで考慮する必要がある.従来,透析導入のタイミングは推算糸球体濾過量(eGFR)を中心に判断されてきたが,最近は患者個々人の尿毒症症状のほうが重要視されている.腹膜透析と同様,残存腎機能や生活の質(QOL)の維持・向上を目的としたincremental HD による導入が試みられている.さらに,保存期腎不全期の腎性貧血,血圧,CKD-MBD などの管理が透析導入後の生命予後にまで影響することから,保存期CKD 管理の重要性も明らかになっている.
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