Japanese
English
特集 CKD患者の栄養管理update
栄養障害の特徴
腹膜透析患者
Characteristics of nutritional disorders in peritoneal dialysis patients
川井 麗奈
1
,
丸山 之雄
1
KAWAI Rena
1
,
MARUYAMA Yukio
1
1東京慈恵会医科大学附属病院腎臓・高血圧内科
キーワード:
低栄養
,
腹膜透析
,
残存腎機能
,
腹膜透析+血液透析併用療法
Keyword:
低栄養
,
腹膜透析
,
残存腎機能
,
腹膜透析+血液透析併用療法
pp.46-50
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001160
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はじめに
末期腎不全に至った際には腹膜透析,血液透析,腎移植のいずれかの腎代替療法を行わなければならない。このなかで,腹膜透析と血液透析については,腎移植と比較して,十分な溶質・水分除去を達成することはできず,引き続き,厳格な食事制限を継続しなければならないが,腹膜透析の食事制限は血液透析と比較して緩やかである。一方で,近年,わが国での透析導入患者の最も割合が高い年齢層は男性70~74歳,女性80~84歳と高齢化をたどっており,慢性透析患者数も70歳以上の高齢患者数が増加している1)。透析患者の高齢化に伴い,食欲低下や低栄養,サルコペニア・フレイルを合併する慢性透析患者も増加しており,低栄養や日常生活動作(ADL)低下は死亡率の危険因子2)となるため,生命予後や生活の質(QOL)改善のために積極的な栄養介入も必要である。
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