特集 予後改善を目指した透析医療
3.こうすれば安全・長期に腹膜透析が継続できる
丹野 有道
1
,
中山 昌明
2
1東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科
2東北大学病院慢性腎臓病透析治療共同研究部門
キーワード:
腹膜透析
,
残存腎機能
,
腹膜炎
,
被囊性腹膜硬化症
Keyword:
腹膜透析
,
残存腎機能
,
腹膜炎
,
被囊性腹膜硬化症
pp.1079-1084
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000131
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長期にPD を継続するためには,適正透析を実践し,腹膜炎と被囊性腹膜硬化症を予防して安全性を担保する必要がある.残存腎機能が低下すると体液過剰や透析不足に陥りやすいのは事実だが,PD 処方や食事指導の工夫が十分なされないままHD に移行してしまっている例も散見され,この点は改善の余地があるといえよう.酸性PD 液時代の知見をもとに設定された5 年という継続期間は,中性PD 液時代にある本邦においては,医学的妥当性が乏しくなってきており,検証しなおす必要がある.
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