特集 患者参加型医療として透析を考える―SDM とACP
9.透析導入時のincremental hemodialysis
中尾 俊之
1,2,3,4,5
,
金澤 良枝
1,2,3
,
高橋 俊雅
1,2,4
,
小沢 尚
1,6
1 Incremental Hemodialysis研究会
2腎臓・代謝病治療機構
3東京家政学院大学
4望星新宿南口クリニック
5望星西新宿診療所
6小平北口クリニック
キーワード:
低頻度透析
,
段階的透析導入
,
残存腎機能
,
食事療法
Keyword:
低頻度透析
,
段階的透析導入
,
残存腎機能
,
食事療法
pp.69-75
発行日 2026年1月10日
Published Date 2026/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003701
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慢性腎臓病(CKD)患者にとっては,維持透析療法の導入は,人生においての一大イベントあり,スティグマとなる.CKD 患者は,たとえ腎機能が著しく低下しても,全員が透析回避(透析なしで生きること)を望んでいる.
Incremental hemodialysis(IHD)は,血液透析導入にあたっていきなり週3 回施行するのではなく,低頻度透析(週1 回)から開始して,病態の変化によりある時期から週2 回,週3 回へと段階的に移行していく方式である.IHD は,CKD の保存期腎不全からの新規血液透析導入のプロセスを患者の日常への妨害を最小にとどめて,緩徐になるべくストレスなく移行させる,いわばソフトランディングを目指した方式であり,患者の心情にも馴染みやすい.

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