特集 標準血液透析を再考する―最良の透析処方・管理技術とは
8.高齢者に対する透析処方
原田 孝司
1
,
矢野 利幸
2
,
高木 伴幸
2
,
舩越 哲
1
1衆和会長崎腎病院
2衆和会長崎腎病院臨床工学課
キーワード:
高齢透析患者
,
透析処方
,
透析量
,
透析時間
Keyword:
高齢透析患者
,
透析処方
,
透析量
,
透析時間
pp.1163-1168
発行日 2019年8月10日
Published Date 2019/8/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001019
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当院における年齢別の透析処方を検討し,高齢透析患者の適正な透析処方に関して考察した.高齢透析患者の透析処方としては,高齢になるにしたがい透析時間が短くなっており,透析血流量も少なくなっていたが,透析量(spKt/V)およびBUN 除去率では有意差がなかった.必要な透析量(spKt/V)は確保できていると考えられ,高齢者の病態に合わせた透析時間および透析血流量を選択した結果と考えられた.高齢透析患者の透析処方に関しては,画一的な透析処方にこだわることなく,患者のQOL の改善を優先して個別化をはかることが望ましいと考えられた.
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