特集 AKI診療のエビデンスと課題
3.AKI の早期診断マーカー
松浦 亮
1
,
土井 研人
2
1東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
2東京大学医学部附属病院救急科
キーワード:
NGAL
,
TIMP2/IGFBP7
,
フロセミド負荷試験
Keyword:
NGAL
,
TIMP2/IGFBP7
,
フロセミド負荷試験
pp.591-596
発行日 2019年6月10日
Published Date 2019/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000905
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
急性腎障害(AKI)に対する確立した治療法はなく,早期診断・介入が重要である.臨床におけるAKI バイオマーカーとして,日本では尿NGAL(neutrophilgelatinase-associated lipocalin,2017 年保険適用), 米国では尿TIMP2(tissue inhibitor of metalloproteinases 2)/IGFBP7(insulin-like growthfactor-binding protein 7)が使われており,日常診療における早期診断・介入の機会が高まっている.また利尿薬を使用した方法(フロセミド負荷試験)もAKI の進展を予測するのに役立つ.
Copyright © 2019, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.