特集 AKI診療のエビデンスと課題
4.AKI に対する治療戦略(血液浄化以外)
後藤 大樹
1
,
安田 日出夫
1
1浜松医科大学医学部附属病院第一内科
キーワード:
early goal―directed therapy(EGDT)
,
緩衝晶質液
,
KDIGO バンドル
Keyword:
early goal―directed therapy(EGDT)
,
緩衝晶質液
,
KDIGO バンドル
pp.597-603
発行日 2019年6月10日
Published Date 2019/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000906
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
急性腎障害(AKI)は重症患者において死亡率の上昇やコストの面からもっとも深刻な合併症の一つであるが,単一で有用な予防法や治療法は存在しない.ガイドラインで推奨されている手法をまとめて行うケアバンドルの有用性が近年注目され,評価されている.また,重症患者の体液管理についての知見も蓄積されてきている.とくに高Cl 輸液がAKI に関連していることが指摘されている.本稿では本邦およびKDIGO のガイドラインについて言及し,近年注目されているAKI 予防およびAKI 発症後の体液管理および輸液,ケアバンドルについて言及する.
Copyright © 2019, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.