特集 透析患者の糖尿病管理の新展開
2.透析療法の問題点・注意点―腹膜透析
丸山 之雄
1
,
中山 昌明
2
1東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科
2聖路加国際病院腎臓内科
キーワード:
生命予後
,
テクニカル・サバイバル
,
腹膜透析関連腹膜炎
,
血糖コントロール
Keyword:
生命予後
,
テクニカル・サバイバル
,
腹膜透析関連腹膜炎
,
血糖コントロール
pp.13-17
発行日 2019年1月10日
Published Date 2019/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000763
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わが国の糖尿病腎不全患者群においては,血液透析(HD)に比較して,腹膜透析(PD)の普及率が低いことが知られている.その原因としては,高濃度ブドウ糖液曝露による血糖コントロールの悪化やPD 関連腹膜炎のリスクなどが考えられる.一方で,糖尿病腎不全患者でのHD 導入とPD 導入の間での生命予後の違いについては,統一した見解がない.近年,PD 液やPD システム,そして糖尿病治療薬の進歩により,糖尿病PD 患者のpatient survival やtechnicalsurvival は改善していると考えられており,今後のさらなるPD の普及が期待される.
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