ケース・スタディ
腹膜透析患者の排液混濁を起こした1例
岡本 茉樹
1
,
清水 泰輔
2
,
新井田 苑佳
2
,
森本 浩太
2
,
小川 智也
2
,
前嶋 明人
2
,
長谷川 元
2
1埼玉県立循環器呼吸器病センター腎臓内科
2埼玉医科大学総合医療センター腎・高血圧内科
キーワード:
腹膜透析
,
好酸球性腹膜炎
,
腹膜透析関連腹膜炎
Keyword:
腹膜透析
,
好酸球性腹膜炎
,
腹膜透析関連腹膜炎
pp.101-106
発行日 2025年1月10日
Published Date 2025/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003288
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症例:50歳代女性 既往歴:特記事項なし 家族歴:特記事項なし 生活歴:喫煙歴なし アレルギー:エタノール,金属 現病歴:X-12年に右腎サンゴ状結石と左尿管結石,Cr 3.0 mg/dLの腎後性の腎機能障害を指摘されていた.同年に左尿管結石に対して経尿道的レーザー砕石術が施行された.X-9年4月,腎機能障害のため当科紹介.右腎サンゴ状結石に対して当科泌尿器科を紹介し,同年9月に右腎サンゴ状結石に対して経皮的腎結石破砕術および経尿道的尿路結石破砕術を施行した.術後は腎機能障害の改善を認めず,保存期腎不全として外来加療を継続していた.徐々に腎機能障害は進行し,X-1年4月にテンコフカテーテルを挿入し,腹膜透析を導入した.表1に示す条件で,安定して腹膜透析を行っていた.X年2月10日に排液混濁を認め,2月17日受診時にも継続していた.
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