透析医療と合併症 キュア&ケアガイドブック
在宅血液透析 CQ 65 在宅血液透析(長時間透析)への対応はどのように行いますか?
小川 洋史
1
1新生会第一病院内科
キーワード:
在宅血液透析
,
長時間透析
,
生命予後
,
臨床効果
Keyword:
在宅血液透析
,
長時間透析
,
生命予後
,
臨床効果
pp.947-950
発行日 2018年6月20日
Published Date 2018/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000589
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Ⅰ医学的背景
長時間透析は心機能を良好に維持し,生命予後も良好である.
在宅血液透析は長時間頻回透析も可能とすることができる.
Ⅱキュア
カルシウム(Ca),リン(P),カリウム(K)のコントロールは重要であり,血中濃度に注意する.透析液Ca濃度の選択に配慮すべきである.
長時間頻回透析では低P血症→骨軟化症にも注意し,時にPの補充も必要となる.
長時間透析では尿毒症物質を多く除去できるが,体に必要な物質が漏出することにも注意する.
Ⅲケア
在宅血液透析であるので,過除水による低血圧,痙攣が生じないようにする.
オーバーナイトによる長時間透析では抜針→失血をきたす医療事故は絶対に避けなければならない.万全の注意が必要である.
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