特集 透析患者のリハビリテーション―訓練と支援
10.MSW からみた回復期リハビリテーション後の生活支援
本田 美智子
1
1医療法人天神会古賀病院21 地域医療連携室・看護師,MSW
キーワード:
リハビリテーション訓練
,
回復期リハビリテーション病棟
,
多職種介入
Keyword:
リハビリテーション訓練
,
回復期リハビリテーション病棟
,
多職種介入
pp.209-214
発行日 2018年2月10日
Published Date 2018/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000340
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近年,透析患者の高齢化は加速している.合併症や予期せぬ骨折,脳梗塞や脳出血などの疾患により回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期リハ病棟)への入院を希望する透析患者は増加傾向にある.当院は福岡県南西部に透析センターと回復期リハ病床を有する数少ない病院の一つであり,当院が担うべき役割や期待は大きいと考えている.回復期リハ病棟の入院日数制限のなか,在宅復帰を目指しリハビリテーション訓練(以下,リハ訓練)を行っているが,透析日の疲労感や時間制限の観点からリハ訓練時間が制限されている現状が否めない.患者にとって必要な単位数のリハ訓練でADL を低下させずにQOL を保つことが,回復期リハ病棟へ入棟する目的であるが,期限内のリハ訓練を提供できたとしても加齢に伴う身体機能低下は止めることができない.他職種との情報共有や,本人・家族としっかりコミュニケーションをはかることで,退院後の生活についてのビジョンをもちながら,リハ訓練を継続し,在宅復帰ができるよう支援することが重要である.
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