特集 透析患者向け治療食の最先端
[最新栄養学を透析患者にどのように取り入れるか! 将来展望] 2.エネルギー源としての糖質の有効な活用法とは?
山根 由弘
1
1株式会社H プラスB ライフサイエンス営業企画課学術担当
キーワード:
糖質
,
マルトデキストリン
,
「粉飴」
,
インスリン
,
糖質の蛋白質節約作用
Keyword:
糖質
,
マルトデキストリン
,
「粉飴」
,
インスリン
,
糖質の蛋白質節約作用
pp.1577-1582
発行日 2017年11月10日
Published Date 2017/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000235
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必要エネルギーの50〜65 %は糖質から摂取する必要がある.たんぱく質制限を行うとさらに糖質の摂取比率が増し,その重要性も増す.インスリンによる蛋白質の分解抑制や合成促進効果があるため,糖質の蛋白質節約作用も期待できる.たんぱく質制限時の糖質源として低たんぱく米・低たんぱく小麦・デンプン製品とともに,「粉飴」(マルトデキストリン)がよく使われる.粉飴はたんぱく質を含まず,甘さもほとんどなく,水によく溶け,粘度も上げないのでいろいろなものに加えることができる.糖質の有効な活用法とは,「粉飴」を活用することと考える.
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