投稿論文 症例報告
大量出血が危惧された宗教的輸血拒否患者の大腿骨骨折観血的整復術に選択的動脈化学塞栓術と経皮的動脈遮断術を用いて輸血を回避しえた1症例
南迫 一請
1
,
新屋 祐希
,
山田 茂
,
七野 力
1国立病院機構京都医療センター 麻酔科
キーワード:
髄内固定法
,
骨折-特発性
,
腎細胞癌
,
大腿骨骨折
,
大腿骨腫瘍
,
大腿動脈
,
化学塞栓療法
,
失血-外科
,
バルーン閉塞法
,
エホバの証人
,
無輸血治療
,
輸血拒否
Keyword:
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Fractures, Spontaneous
,
Blood Loss, Surgical
,
Chemoembolization, Therapeutic
,
Femoral Artery
,
Femoral Fractures
,
Femoral Neoplasms
,
Carcinoma, Renal Cell
,
Jehovah's Witnesses
,
Balloon Occlusion
,
Bloodless Medical and Surgical Procedures
pp.1029-1032
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022285107
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
輸血拒否患者の治療には特別な配慮が必要となることがある。宗教的輸血拒否患者が腎細胞がんの骨転移による大腿骨骨幹部骨折で入院した。髄内釘手術を予定したが、術中大量出血の可能性が考えられた。術前に選択的動脈化学塞栓術を行い、さらに経皮的動脈遮断術を併用することで、安全に無輸血手術を行うことができた。
Copyright© 2022 KOKUSEIDO CO., LTD. All Rights Reserved.