投稿論文 症例報告
二期的両側人工膝関節置換術においてターニケット不全を呈して大量出血を来した1症例
中井 俊宏
1
,
三浦 政直
,
友成 毅
,
鈴木 宏康
,
吉澤 佐也
,
黒田 幸恵
,
山内 浩揮
,
舟橋 康治
1豊田会刈谷豊田総合病院 救急・集中治療部
キーワード:
関節疾患
,
止血帯
,
膝関節
,
静脈不全
,
大腿動脈
,
X線CT
,
動脈硬化症
,
機器機能不全
,
失血-外科
,
膝関節置換術
,
血管石灰化
Keyword:
Arteriosclerosis
,
Equipment Failure
,
Joint Diseases
,
Knee Joint
,
Blood Loss, Surgical
,
Tourniquets
,
Venous Insufficiency
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Femoral Artery
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Vascular Calcification
pp.1107-1111
発行日 2021年10月10日
Published Date 2021/10/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2022003881
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患者は81歳の女性である。両側原発性膝関節症に対する二期的両側人工膝関節置換術を施行し、両側の手術でともに大量出血を来した。大腿動脈の石灰化によりターニケットが機能せず、不十分な動脈駆血と、静脈うっ滞を呈し、大量出血を来したと推察された。麻酔科医としてターニケットの役割と相反する本機序を認識する必要がある。
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