投稿論文 症例報告
静脈奇形および動静脈瘻による術中大量出血が予想されたために大動脈閉塞バルーンカテーテルを使用した大腿骨骨幹部骨折の1症例
赤澤 杏奈
1
,
和田 浩太郎
,
石川 友規
,
三枝 秀幸
,
石井 瑞恵
,
岩崎 衣津
,
小林 浩之
,
實金 健
,
福島 臣啓
,
奥 格
1岡山赤十字病院 麻酔科
キーワード:
下肢
,
術前管理
,
大腿骨骨折
,
大動脈
,
動静脈瘻
,
失血-外科
,
バルーン閉塞法
Keyword:
Arteriovenous Fistula
,
Aorta
,
Blood Loss, Surgical
,
Preoperative Care
,
Femoral Fractures
,
Lower Extremity
,
Balloon Occlusion
pp.1125-1127
発行日 2022年10月10日
Published Date 2022/10/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2023009699
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右大腿骨骨幹部骨折に対する骨折観血的手術において,下肢静脈奇形および動静脈瘻による大量出血が予想されたために,術前に大動脈閉塞バルーンカテーテル(intra-aortic balloon occlusion catheter:IABO)を挿入し,出血量を制御して手術を完遂することができた51歳・男性の症例を報告する。急激な大量出血が予想される患者においては輸血や循環作動薬の準備に加えてIABOも検討すべきであるが,虚血による臓器障害や遮断時間の制限があることには留意が必要である。
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