投稿論文 短報
弓部置換術中の大動脈解離フラップによる急性冠動脈閉塞の診断に経食道心エコー検査が有用であった1症例
西ヶ野 千晶
1
,
崎村 正太郎
,
藤本 侑里
,
牧 盾
,
瀬戸口 秀一
,
外 須美夫
1九州大学病院 麻酔科蘇生科
キーワード:
術中合併症
,
動脈瘤-解離性
,
冠状動脈バイパス術
,
経食道心エコー図
,
大動脈瘤-胸部
,
大動脈置換術
,
冠状動脈閉塞症
Keyword:
Coronary Artery Bypass
,
Aortic Aneurysm, Thoracic
,
Echocardiography, Transesophageal
,
Aortic Dissection
,
Intraoperative Complications
,
Coronary Occlusion
pp.596-598
発行日 2021年6月10日
Published Date 2021/6/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2021270924
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65歳男性。Stanford A型急性大動脈解離に対し緊急に弓部人工血管置換術を行った。人工心肺は問題なく離脱したが、プロタミン緩徐静注開始約8分後(人工心肺離脱約10分後)に血圧が突然低下した。経食道心エコー(TEE)を行い、解離フラップによる急性冠動脈閉塞と診断した。左大伏在静脈を用いた左冠動脈前下行枝の肝動脈バイパス術を行い、再TEEで左冠動脈の血流を確認した。TEEが人工心肺離脱後の急性冠動脈閉塞の診断に有用であった。
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