投稿論文 短報
第VIII因子/vWF濃縮製剤の投与後に施行された虫垂炎手術後に遅発性出血を来したフォンウィルブランド病の1症例
妹尾 悠祐
1
,
萩岡 信吾
,
坪井 千佳
,
前山 博輝
,
仲原 隆弘
,
溝上 良一
,
川西 進
,
森本 直樹
1津山中央病院 麻酔科
キーワード:
von Willebrand病
,
血液凝固第VIII因子
,
血液製剤
,
外科的止血
,
ショック-出血性
,
虫垂炎
,
虫垂切除
,
腹腔鏡法
,
自己血輸血
,
出血-術後
,
緊急手術
,
術中自己血回収
,
腹部CT
Keyword:
Appendectomy
,
Appendicitis
,
Factor VIII
,
Shock, Hemorrhagic
,
Hemostasis, Surgical
,
von Willebrand Diseases
,
Laparoscopy
,
Blood Transfusion, Autologous
,
Postoperative Hemorrhage
,
Operative Blood Salvage
pp.431-434
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.18916/J01397.2020228428
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症例は16歳女性で、虫垂炎の疑いで紹介受診した。フォンウィルブランド病(vWD)2A型もしくは2B型の患者で、第VIII因子/vWF濃縮製剤投与後に腹腔鏡補助下虫垂切除術を行い、術野では止血を十分確認した上で閉腹したが、病棟帰室後に腹痛を訴え、帰室3時間後にショック状態に陥った。造影コンピュータ断層撮影では腹腔内出血を疑う腹腔内の液体貯留と虫垂切除付近から造影剤の血管外漏出を認めたため、第VIII因子/vWF濃縮製剤を追加投与して緊急開腹止血術を行ったところ、前回手術で操作を加えていない腸間膜からの静脈性出血であった。
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