必見!アッペのすべて-疫学・診断から単孔式内視鏡手術まで
特殊な虫垂炎手術 高齢者の虫垂炎
奥村 隆志
1
,
古賀 靖大
,
池田 貯
,
能城 浩和
1佐賀大学 一般・消化器外科
キーワード:
術後管理
,
術前診断
,
虫垂炎
,
虫垂切除
,
腹腔鏡法
,
リスク評価
Keyword:
Appendectomy
,
Appendicitis
,
Laparoscopy
,
Postoperative Care
,
Risk Assessment
pp.626-629
発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013213768
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高齢者における急性虫垂炎は症状が非典型的であることが多く,診断には病歴聴取や身体診察に加えて,腹部超音波や腹部造影CTなどの画像検査が有用である.また高齢者は多数の併存疾患を有していることが多く,十分な全身リスク評価の後に治療方針を選択すべきである.腹膜炎症状が軽微で全身状態良好な症例には保存的治療が可能であるが,早期改善が得られない場合は手術治療を考慮する.汎発性腹膜炎や耐術リスクの高い症例は緊急手術の適応である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013