研究
小児虫垂炎に対する単孔式経臍腹腔鏡補助下虫垂切除術の完遂因子の検討
武智 瞳
1
,
中原 雅浩
,
矢野 琢也
,
則行 敏生
1JA広島厚生連尾道総合病院 外科・内視鏡外科
キーワード:
手術創感染
,
身長
,
腸炎
,
体重
,
虫垂炎
,
虫垂切除
,
腸閉塞
,
腹腔鏡法
,
臍
,
ROC曲線
,
出血-術後
,
治療成績
,
年齢因子
,
BMI
,
手術時間
,
単孔式内視鏡手術
Keyword:
Body Height
,
Body Weight
,
Surgical Wound Infection
,
ROC Curve
,
Appendectomy
,
Appendicitis
,
Treatment Outcome
,
Body Mass Index
,
Postoperative Hemorrhage
,
Laparoscopy
,
Intestinal Obstruction
,
Enterocolitis
,
Umbilicus
,
Age Factors
,
Operative Time
pp.308-314
発行日 2020年3月25日
Published Date 2020/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/J00645.2020247407
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当院で小児急性虫垂炎に対し腹腔鏡下虫垂切除術を施行した131例(男性77例、女性54例、平均年齢11.0歳)を対象に、単孔式経臍腹腔鏡補助下虫垂切除術(TULAA)の完遂可能因子を検討した。その結果、TULAA完遂群は117例(89.3%)、従来法群は14例であった。TULLA完遂群と従来法群で患者背景因子や臨床的特徴に有意差はみられなかったが、虫垂根部-臍間距離のみ有意差がみられた。年齢・身長・体重と虫垂根部-臍間距離との間には相関関係が認められた。一方、ROC曲線による検討では、虫垂根部-臍間距離が88.2mm未満で有意にTULAA完遂症例が多かった。以上より、今回の検討から、虫垂根部-臍間距離の測定がTULAA完遂可能予測因子となる可能性が示唆された。
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