特集 ペット咬創への初期治療と機能・整容の改善[1]-統計・総論、その他-
イヌ・ネコ咬傷の初期治療の検討 特にイヌ咬傷に対する顔面の整容的改善について
大崎 健夫
1
,
政岡 浩輔
,
青木 大地
,
寺師 浩人
1神戸大学 大学院医学研究科形成外科学
キーワード:
Ampicillin
,
Cefazolin
,
イヌ
,
顔面外傷
,
咬傷と刺傷
,
洗浄療法
,
デブリードマン
,
経口投与
,
ネコ
,
皮膚
,
縫合法
,
Amoxycillin-Clavulanic Acid
,
眼瞼形成術
,
Cefcapene
,
Cefdinir
,
Cefditoren
,
Sultamicillin
,
静脈内注入
,
口唇形成術
,
瘢痕拘縮形成手術
Keyword:
Ampicillin
,
Bites and Stings
,
Facial Injuries
,
Suture Techniques
,
Skin
,
Administration, Oral
,
Therapeutic Irrigation
,
Infusions, Intravenous
,
Cefdinir
,
Dogs
,
Debridement
,
Cefazolin
,
Cats
,
Blepharoplasty
,
Amoxicillin-Potassium Clavulanate Combination
,
Cefditoren
,
S 1006
,
Sultamicillin
pp.143-150
発行日 2021年2月10日
Published Date 2021/2/10
DOI https://doi.org/10.18916/J00398.2021157795
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2012年7月~2020年2月の動物咬傷150例(男性52例、女性98例、平均年齢41歳)のうちイヌ・ネコによる顔面咬傷28例を対象に、受傷形態、治療内容・経過について検討した。歯牙が刺さっただけの15例(54%)に対しては創部内を十分に洗浄し基本開放創とし、歯牙により裂傷となった9例(32%)と噛み千切られ組織が不全切断または切離された4例(14%)に対しては創部を洗浄後縫合した例が多かった。27例(96%)は感染なく治癒し、創治癒後も診療継続できた症例は全例テーピング・極薄スプリントによる伸展圧迫固定の後療法を施行した。縫合の1例(4%)で術後感染を生じ、2例(7%)で瘢痕修正を施行した。
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