特集 とっつきにくかった周産期病理をあらためて学ぶ―診断から説明までを徹底整理
各論
8.羊水塞栓症の診断における病理学的検索―羊水塞栓症の疾患概念と現在の見地から―
井出 瑠衣
1
,
小田 智昭
2
R. Ide
1
,
T. Oda
2
1木村産科・婦人科
2浜松医科大学産婦人科地域医療学講座
pp.681-686
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003885
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羊水塞栓症(AFE)は妊産婦死亡の主要因であり,近年では羊水胎児成分による単純な塞栓ではなく,補体系活性化や肥満細胞活性化を伴うアナフィラクトイド反応が病態の本態と考えられている。本稿ではAFEの病理学的検索について概説し,肺および子宮組織における羊水胎児成分,炎症細胞浸潤,補体関連反応の評価法を示した。さらに後産期子宮筋層炎(PAM)や線溶亢進性DICに関する最新知見を紹介し,病理所見と血清補助診断を組み合わせた総合的診断の重要性について述べた。

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