症例
生殖補助医療にて妊娠成立したターナー症候群の1例
村形 祐衣子
1
,
志賀 尚美
1
,
沼倉 周彦
2
,
星 和彦
1
,
藤峯 絢子
1
,
藤井 調
1
,
和田 麻美子
1
,
菅原 準一
1
,
谷川原 真吾
1
Y. Murakata
1
,
N. Shiga
1
,
C. Numakura
2
,
K. Hoshi
1
,
A. Fujimine
1
,
H. Fujii
1
,
M. Wada
1
,
J. Sugawara
1
,
S. Tanigawara
1
1スズキ記念病院産婦人科
2埼玉医科大学病院ゲノム医療科・小児科,山形大学医学部小児科
pp.1135-1138
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003581
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ターナー症候群はX染色体モノソミー,あるいはX短腕の完全または部分モノソミーにより,性腺機能不全や外表的特徴をもつ疾患である。ターナー症候群の大部分は早発卵巣不全となり不妊の表現型をとるが,2~8%程度,自然妊娠の報告がある。また,卵子提供による妊娠も近年報告されている。一方,周産期は大動脈解離や糖尿病などの合併症のリスクが高い。今回ターナー症候群と診断され,プレコンセプションケアを受けた後,生殖補助医療にて妊娠に至った症例を経験した。ターナー症候群の妊孕性について考察を加え,報告する。

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