症例
調節卵巣刺激に遺伝子組み換えFSHを使用しARTで生児を得たKallmann症候群の1例
和田 麻美子
1
,
藤峯 絢子
1
,
藤井 調
1
,
平山 和宏
2
,
星 和彦
1
1スズキ記念病院産婦人科
2スズキ記念病院医療技術部
pp.847-852
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211338
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▶要旨
Kallmann症候群は特発性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症(IHH)に嗅覚障害を伴う疾患である.今回われわれは,Kallmann症候群の患者に遺伝子組み換えFSH(rFSH)を使用して調節卵巣刺激を行い,ARTで生児を得たので報告する.
症例は31歳,アンタゴニスト法でrFSHによる調節卵巣刺激を行い,1個の顕微授精由来の胚盤胞を得,ホルモン補充周期で凍結融解胚移植し妊娠が成立した.妊娠経過は順調で,妊娠36週6日,2,386g,アプガースコア8/9の男児を分娩した.
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