特集 「ADC時代」の到来―チソツマブ ベドチン,そしてその先へ
3.子宮頸癌に対するチソツマブ ベドチン(Tisotumab vedotin)
武隈 宗孝
1
M. Takekuma
1
1静岡県立静岡がんセンター婦人科(部長)
pp.649-653
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003445
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チソツマブ ベドチン(TV)は,組織因子(TF)を標的とした抗体薬物複合体(ADC)であり,再発または転移性子宮頸癌に対する新たな治療選択肢として注目されている。本稿では,TFの発現と腫瘍進展との関連,TVの薬理作用,主な臨床試験(innovaTV204,301試験など)の成績を概説し,有効性と安全性,特に特徴的な眼症状などのマネジメントについても解説する。さらに,本薬剤の治療位置づけや今後の展望についても考察する。

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