疾患の病態と治療 病態管理の進歩
子宮頸癌
中西 敬
1
Takashi Nakanishi
1
1東京都立駒込病院産婦人科
pp.297-302
発行日 1977年4月10日
Published Date 1977/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205594
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正常細胞から一挙に癌細胞が発生することを否定するのは困難であるが,子宮頸癌の臨床上からは,
異形成—上皮内癌—初期間質浸潤癌—早期癌—進行癌—転移が典型的な進行過程と考えられることが多い。しかし,初期浸潤癌でもリンパ節転移が報告されているように,各種のとびこしや各段階ごとに治療—follow-up (—再発)という分岐などが存在する。したがって,各段階ごとの病態を確実に把握して,その病態に応じた患者の管理が必要である。以下に,その主要な病態について,われわれの管理の方針と最近の知見を述べる。
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