病気のはなし
子宮頸癌
手島 英雄
1
,
荷見 勝彦
1
1癌研究会附属病院婦人科
pp.10-15
発行日 1988年1月1日
Published Date 1988/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205453
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サマリー
子宮頸癌の診断,治療,予後,疫学について,その概略を述べた.集団検診あるいは定期検診の一般への浸透により初期癌の段階で子宮頸癌が発見・治療されるようになり,予後が飛躍的に改善された.特に子宮頸癌の早期発見に貢献したのが,細胞診(細胞診断学)であった.本文では細胞診の発達に関して,その歴史的背景も述べた.今後は,子宮体癌の早期発見に関して焦点が当てられる.また,子宮頸癌の発症とヒトパピローマウイルス感染(HPV)との関係が話題になっており,それについても言及した.
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