特集 発展する子宮鏡Ⅰ―レゼクトスコープ手術の神髄
総論
3.子宮鏡手術と合併症
逸見 博文
1
,
濱口 大志
1
,
小柳津 美佳
1
,
岩城 豊
1
,
池田 詩子
2
,
遠藤 俊明
1
,
東口 篤司
3
H. Henmi
1
,
T. Hamaguchi
1
,
M. Oyaizu
1
,
Y. Iwaki
1
,
U. Ikeda
2
,
T. Endo
1
,
A. Azumaguchi
3
1斗南病院婦人科・生殖内分泌科
2宮の森レディースクリニック
3札幌エンドメトリウムリサーチ
pp.457-461
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003385
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細径硬性鏡,レゼクトスコープ,シェーバーなどのデバイスを使用する子宮鏡手術は低侵襲に子宮内腔病変や先天的形態異常を治療することが可能であるが,合併症として子宮穿孔,水中毒,肺水腫,出血,子宮内感染,術後子宮腔癒着,子宮内膜菲薄化がある。合併症を予防するためにはデバイスの選択,術中の手技,術中術後管理に注意を払う必要があり,妊娠を希望されている場合には術後子宮腔癒着,内膜菲薄化を予防することにも配慮が必要である。本稿では生命にかかわる重篤な合併症となる可能性がある子宮穿孔と,水中毒を回避するための方法を中心に解説する。

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