原著
卵胞期採卵3個以下の症例に対するDouble stimulation in the same ovarian cycle(DuoStim)の成績
岩城 久留美
1
,
岩城 雅範
1
,
阿部 尚弘
1
,
岩城 豊
1,2
K. Iwaki
1
,
M. Iwaki
1
,
N. Abe
1
,
Y. Iwaki
1,2
1岩城産婦人科
2名古屋市立大学病院産婦人科
pp.993-1000
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002268
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Double stimulation in the same ovarian cycle(DuoStim)は同一周期内で卵胞期採卵と黄体期採卵を行う方法である。当院では卵胞期における標準的な調節卵巣刺激にて採卵数が3個以下であった症例に対しDuoStimを施行している。2019年4月~2020年12月にDuoStimを施行した40症例を対象として後方視的に検討した。卵胞期採卵と黄体期採卵では採卵数1.1±0.97 vs 3.4±4.00,成熟卵0.8±0.76 vs 2.4±2.92,胚盤胞0.5±0.48 vs 1.3±1.85であり,黄体期採卵で各項目の平均個数が増加した。成熟率や胚盤胞到達率に差はなかった。DuoStimは,短期間でより多くの卵を得ることができると考えられた。
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