特集 発展する子宮鏡Ⅰ―レゼクトスコープ手術の神髄
子宮鏡手術
1.TCR手術と子宮内膜温存手術について
丸山 正統
1
M. Maruyama
1
1丸山記念総合病院(理事長)
pp.463-468
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003386
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
子宮鏡手術で低突出の筋腫を切除するときに子宮内膜を大きく切除すると子宮内膜が欠損し,妊孕性を損なう可能性がある。今回提示する術式は子宮筋腫の外周を剝離し,筋腫部分を選択的に摘出することにより子宮の正常部分を可能な限り温存する方法である。子宮内膜基底層を切開し筋腫の外周を偽被膜(MPC)で剝離し,子宮筋腫のみ選択的に切除することで子宮内膜をドーム状に温存する。温存した内膜は生着し修復されるため,妊孕性が担保される手術になっている。

Copyright © 2025, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.