特集 On Fleek 産婦人科手術
Ⅰ.低侵襲手術
総論
3.子宮鏡手術
村上 節
1
Murakami Takashi
1
1滋賀医科大学産科学婦人科学講座
pp.1211-1217
発行日 2018年10月31日
Published Date 2018/10/31
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000616
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子宮鏡手術は,無事完遂するならば,患者の体表面に傷をつけることなく,痛みも軽微で早期退院が可能であり,もっとも低侵襲な手術といえる。ただし,子宮鏡手術は,開腹手術や腹腔鏡とはまったく異なる方法論で行われるため,手術の準備,術野の展開,手術の操作のどれをとっても特殊であり,子宮鏡特有の合併症・偶発症が存在することに留意する必要がある。
また,子宮鏡手術は本質的にソロサージェリーであり,腹腔鏡手術のように手術画像で習得することも困難であるが,シミュレーターの性能がアップしたことで以前よりも学びやすくなってきた。多くの術者が修練に励み,多数の患者が子宮鏡手術の福音を享受する時代が来ることを期待したい。
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