特集 産婦人科にかかわる医用技術の新たな進歩Ⅱ
Ⅱ.妊娠・分娩管理における新技術
2.経会陰超音波による分娩進行の判断と急速遂娩
中山 敏男
1,2,3
T. Nakayama
1,2,3
1医療法人財団順和会山王病院(副院長)
2同 女性医療センター産科・婦人科部門(部長)
3国際医療福祉大学臨床医学研究センター(准教授)
pp.127-134
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003296
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内診のみで分娩進行や児頭回旋の様子を正確に評価することは非常に難しい。わが国で経会陰超音波が行われるようになって10年以上経過し,実際に行う産科医も増えたと感じるが,いまだ多くの症例で施行されているとは言いがたい。無痛分娩の増加もあり,これまで以上に正確に分娩進行や児頭回旋の様子を把握することが求められている。医師のみならず助産師にも,分娩管理を行うすべての医療者にとってあたり前に行う手技になるよう本稿が一助になると幸いである。
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