症例
腹腔鏡下子宮全摘術後に先天性片側腎無形成と判明した1例
髙﨑 和樹
1
,
一瀬 隆行
1
,
西田 晴香
1
,
髙橋 ゆう子
1
,
平野 茉来
1
,
渡邉 さや
1
,
宮川 恒介
1
,
平池 春子
1
,
長阪 一憲
1
K. Takasaki
1
,
T. Ichinose
1
,
H. Nishida
1
,
Y. Takahashi
1
,
M. Hirano
1
,
S. Watanabe
1
,
K. Miyakawa
1
,
H. Hiraike
1
,
K. Nagasaka
1
1帝京大学医学部附属病院産婦人科
pp.864-868
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003063
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腹腔鏡下子宮全摘術を施行した際に,術中の膀胱鏡で右尿管口を認めず,術後に先天性右腎無形成と判明した症例を経験した。症例は46歳,子宮頸部分葉状頸管腺過形成(LEGH)が疑われ,腹腔鏡下子宮全摘術を施行する方針となった。子宮摘出後の膀胱鏡で,左尿管口から尿排出を認めるも,右尿管口を認めず,腹部超音波やCTで術後に先天性右腎無形性と診断された。子宮・腟の奇形がなくとも,腎尿路系の奇形を認める可能性があり,また術中の尿管損傷なども考慮して,超音波検査にて腎臓の評価を事前に行うことが望ましいと考えられる。
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