症例
腹腔鏡下子宮全摘出術を施行後,病理組織検査で子宮腺肉腫が判明した1例
島本 久美
1
,
大神 靖也
1
,
林 優理
1
,
林 広典
1
,
梶原 涼子
1
,
東條 伸平
1
,
河本 裕子
1
,
本田 直利
1
,
横山 幹文
1
K. Shimamoto
1
,
S. Ooga
1
,
Y. Hayashi
1
,
H. Hayash
1
,
R. Kajiwara
1
,
S. Tojo
1
,
Y. Kawamoto
1
,
N. Honda
1
,
M. Yokoyama
1
1松山赤十字病院産婦人科
pp.805-809
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000000503
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子宮腺肉腫は稀な疾患であるが,他の肉腫に比較して予後良好とされている。症例は67歳。子宮筋腫について検診を受けていた。性器出血を認め,骨盤造影MRI検査で子宮筋腫が疑われ,腹腔鏡下に子宮,両側付属器の摘出を行った。病理組織検査の結果,子宮腺肉腫と診断され筋層浸潤を認めなかった。進行期ⅠA期と診断し,術後追加治療は行わず経過観察する方針となった。子宮腺肉腫は症状,MRI検査からある程度の予測は可能である。術前に悪性の可能性を念頭において腹腔内の十分な観察が必要と考えられた。
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