症例
閉経後に起こった巨大粘膜下筋腫を伴う子宮捻転の1例
園田 あゆみ
1
,
鷲尾 佳一
1
,
海府 葉
1
,
真鍋 仁
1
,
伏見 萩子
1
,
西野 由香里
1
,
金山 智子
1
,
西島 光浩
1
A. Sonoda
1
,
K. Washio
1
,
Y. Kaifu
1
,
H. Manabe
1
,
S. Fushimi
1
,
Y. Nishino
1
,
T. Kanayama
1
,
M. Nishijima
1
1兵庫県立淡路医療センター産婦人科
pp.859-863
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003062
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
子宮捻転はまれな疾患で,ときにはショック状態に陥るため速やかに捻転を解除する必要がある。症例は75歳2産で突然の腹部痛,ショックバイタルを認め,腹部単純CT検査,骨盤部単純MRI検査にてwhirl signを認め粘膜下筋腫を伴う子宮捻転の診断となり,緊急手術を施行した。腫大した子宮は子宮頸部で2回転半捻転していた。子宮腟上部切断術,両側付属器切除術を施行し,術後経過は良好であった。急性腹症で巨大子宮筋腫がある場合は,子宮捻転を鑑別に挙げてCT検査やMRI検査を施行すべきである。
Copyright © 2024, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.