臨床経験
当院における高齢子宮体癌症例に対する治療の後方視的検討
千村 文太朗
1
,
西田 晴香
1
,
五條 実生子
1
,
渡邉 さや
1
,
髙﨑 和樹
1
,
一瀬 隆行
1
,
平池 春子
1
,
梁 栄治
1
,
長阪 一憲
1
B. Chimura
1
,
H. Nishida
1
,
M. Gojo
1
,
S. Watanabe
1
,
K. Takasaki
1
,
T. Ichinose
1
,
H. Hiraike
1
,
E. Ryo
1
,
K. Nagasaka
1
1帝京大学医学部附属病院産婦人科
pp.399-406
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002931
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近年少子高齢化の進行により,高齢者の担癌患者の割合は増加している。子宮体癌は,子宮体部原発の悪性腫瘍であり,子宮内膜へのエストロゲン刺激に起因するType Ⅰと高齢者の萎縮内膜にde novoに発生するType Ⅱに分類され,高齢発症になるにつれType Ⅱの割合は多く,予後が悪い。しかし,高齢者の子宮体癌の治療方針には明確な指標はなく,個々の症例ごとに対応しているのが現状である。今回われわれは2019年1月~2022年4月に当院で初回治療を行った75歳以上の子宮体癌の症例を,年齢,組織型,病期,チャールソン併存疾患指数(CCI)について後方視的に評価した。
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