特集 いま大きく変わりつつある子宮頸がんの診療
12.子宮頸がんに対して現在開発中の新規治療法
髙橋 ゆう子
1
,
西田 晴香
1
,
髙﨑 和樹
1
,
一瀬 隆行
1
,
長阪 一憲
1
Y. Takahashi
1
,
H. Nishida
1
,
K. Takasaki
1
,
T. Ichinose
1
,
K. Nagasaka
1
1帝京大学医学部 産婦人科学講座
pp.629-634
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002176
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進行再発子宮頸癌に対して,血管新生阻害薬ベバシズマブを併用した化学療法,また高頻度マイクロサテライト不安定性(microsatellite instability-high;MSI-H)を有する一部の症例には,抗PD-1抗体ペムブロリズマブが保険適用で使用できるようになった。しかしながら進行再発子宮頸癌は,治療抵抗性の症例が非常に多い。海外の臨床試験では,抗PD-1抗体セミプリマブなどの免疫チェックポイント阻害薬,PARP阻害薬,組織因子指向性抗体-微小管阻害薬複合体チソツマブ ベドチン,さらにはHPVを標的とする治療ワクチンを併用する治療法の有効性も示された。次々とアンメット・クリニカル・ニーズに対応した創薬が進められており,本稿にていくつか紹介をしたい。
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