今日の話題
コツをつかんで無双のヒステロスコピストを目指そう
有馬 薫
1
,
野見山 真理
1
K. Arima
1
,
M. Nomiyama
1
1医療法人社団高邦会 高木病院産婦人科
pp.751-756
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003027
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当科のオフィスヒステロスコピーは,細径硬性鏡BETTOCCHI® 5mmを用いて無麻酔,無鎮静で診断と同時に治療を行っている。30°斜視鏡の特徴を利用して子宮鏡を回転させながら挿入,観察,鉗子操作を行う。基本の動きができればポリープ切除,粘膜下筋腫核出や癒着剝離操作にも生かすことができる。子宮内膜ポリープの至適適応は15mm以内,5個以内である。組織回収システム(シェーバー)を用いればさらに適応は拡大し,鉗子操作はシェーバー手術でも応用が利く。オフィスヒステロスコピーは低侵襲かつ適応範囲が広く,妊孕性温存希望の患者を対象とする生殖医療分野においては欠かすことのできない手技と考えられる。
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