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障がいがある女性と産婦人科医療―配慮を必要とする女性をどうサポートするか? 第4回 月経コントロール
橋本 洋之
1
H. Hashimoto
1
1はしもとクリニック(院長)
pp.745-750
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003026
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障がいがある女児の月経が始まる際,その家族や支援者は月経の世話ができるのか不安に感じるため,月経の必要性,具体的な月経用品の交換・処理の方法,苦痛を伴うときの月経の抑制方法の選択肢を伝える必要がある。自閉スペクトラム症(ASD)がある女性は月経困難症や月経前症候群,更年期症候群を高頻度に認め,また知的障がいがある女性は本人が訴えるのが困難なため,より積極的な治療が必要であり,頓服よりも定期処方が勧められる。治療を行う際は,本人の障がい特性に応じた投薬方法,投薬経路の工夫を必要とする。
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